容疑者Xの献身でホームレス殺害の理由は?トリックを徹底解説!

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ガリレオシリーズの映画1作目である「容疑者Ⅹの献身」

非常に高評価な映画ですし、私自身も好きなのですが、様々な疑問が浮かび上がるのも事実。

石神がホームレスを殺害して、富樫の遺体とすり替えますが、なぜホームレスを殺害する理由があったのか?

そう思った人もいるのではないでしょうか。

遺体を完全に隠せばよくないか?と思った人も。

確かに遺体を完全に隠して、行方不明ということにしてしまえば、それで済むような気もしないこともありません。

わざわざ無関係なホームレスを殺害したことに嫌悪感を抱いた人もいるかもしれませんね。

ですが、石神の考えるトリックでは、ホームレスを殺害しなくてはいけない理由があったんですよね・・。

そこで「容疑者Xの献身でホームレス殺害の理由は?トリックを徹底解説!」と題して調査してみました。

 

容疑者Xの献身でホームレス殺害の理由は?

容疑者Ⅹの献身で、石神がホームレスを殺害する理由はあったのでしょうか。

確かに、普通に完璧に死体遺棄してしまえば、それで済んだように思うかもしれません。

ですが、死体を完全に隠すだけだと石神は考えたのだと思います。

その理由を考察してみました。

 

なぜ富樫の遺体遺棄だけでは不十分だった?

富樫の遺体を完全に隠すだけでも良かった気もしますが、それでは不十分だったのでしょうか。

おそらく死体遺棄だけだと、すぐに花岡親子に疑いの目が向くのは分かっていたからでしょう。

旅館に泊まっていた富樫が行方不明だと、旅館の関係者が通報し、富樫はどこに行ったのか警察が捜査を開始するに違いありません。

そうなると数々の証言から、花岡親子にたどりつくのも時間の問題。

その時に、花岡親子が完全にシラを切ることができるかどうか?が問題ですよね。

それだけシラを切ったところで、警察からしたら花岡親子は見るからに怪しい訳です。

元夫が花岡靖子に金銭をたかっていたことは、周囲の証言で簡単にバレてしまうでしょう。

そうなると花岡靖子には富樫を殺害する理由が存分にありますよね。

遺体が見つからなくても、限りなくクロに近い容疑者・・・執拗に尋問される可能性が高いですよね。

その執拗な尋問に花岡靖子さんが耐えきることができるか、シラを切りとおすことができるか、いや、できないだろう、と石神は考えたのだと思います。

むしろ、そんな危ない橋を渡らせたくなかったのではないでしょうか。

だからこそ、花岡親子に疑いの目を向けないやり方が必要だと考えたのでしょう。

 

おそらく他にもやり方はあったと思います。

ホームレスの遺体を用意せずとも、自分が花岡靖子のストーカーだと装って、自分が富樫を殺害したと自首すれば、それで済んだかもしれません。

しかし、そうなると、花岡親子が何回も事情聴取を受けるには間違いないでしょう。

その時に何度も嘘をつかなくてはならず、そんなこともさせたくなかったのでしょう。

ただ、一刻も早く事件のことを忘れて幸せに生きていて欲しい。

そのために何が必要か考えた時に、「花岡親子が容疑者から完全に外れる状態=アリバイ」を作り出す必要があった。

そのために、死体をすり替え、死亡推定時刻をずらす必要があった。

だからこそ何らかの遺体が必要で、いなくなってもニュースにならないような人物=ホームレスに白羽の矢が立ったのだと思います。

では容疑者Ⅹの献身で石神が作り出したトリックを徹底解説していきます。

 

容疑者Xの献身のトリックを徹底解説!

では容疑者Ⅹの献身で使われた、石神のトリックを徹底解説していきます。

数学者らしい、かなり用意周到に考えられたトリックかなと感じます。

先ほど述べたように、花岡親子を完全に守り切るためには、死体をすり替え、死亡推定時刻を改ざんする必要がありました。

そのためには富樫と思い込ませる別の遺体が必要だったので、石神はホームレスを殺害することを思い立ち実行します。

しかし、それだけでは、その遺体が富樫かどうか警察が分かってくれるはずもありません。

その遺体が富樫の遺体だと思い込ませる必要がありました。

そのために、石神はホームレスにあるアルバイトを依頼します。

 

容疑者Ⅹの献身トリック①ホームレスの遺体を富樫の遺体だと警察に誤認させた

ホームレスの遺体を富樫と思い込ませるためには、富樫のDNAと遺体のDNAを一致させる必要がありました。

そのために、石神はホームレスに、お金を渡し、あるアルバイトを頼みました。

富樫の旅館の部屋の鍵を渡し、一泊するよう依頼したのです。

そしてホームレスに、盗難した自転車で、死体発見現場まで向かわせます。

その場で富樫を殺したこたつのコードでホームレスを殺害し、誰か分からないように、服を処分し、顔をつぶし指紋も焼きます。

一見、誰か分からない遺体が発見されることとなりますが、自転車の指紋と顔をつぶされた遺体のDNAが、富樫が泊まっていた旅館から出てきた髪の毛や指紋と一致します。

こうすることで、ホームレスの遺体=富樫の遺体と思い込ませることに成功したんですね。

そうすることにより、死亡時刻の改ざんもすることができました。

 

容疑者Ⅹの献身トリック②ホームレスの遺体をすぐに見つかるように遺棄した

さらにいえば、ホームレスの遺体をすぐに見つかる所に遺棄したのもポイントでしょう。

ホームレスの遺体を警察がすぐに見つけることで、本当の富樫の遺体が見つかるまでの時間を稼ぐことができます。

富樫の遺体も誰か分からないように遺棄していますが、警察は富樫の遺体=ホームレスの遺体と誤認している状態なので、それこそ身元不明の遺体として処理されるのではないでしょうか。

 

容疑者Ⅹの献身トリック③死亡推定時刻の改ざん

警察は、ホームレスの遺体を富樫の遺体だと勘違いしているので、富樫の死亡推定時刻は12月2日の午後6時~午後10時だと判断しました。

しかし、実際に富樫が殺されたのは12月1日。

12月2日だと警察は誤認しているので、花岡親子に、当然のごとく12月2日の行動について聞き取りを始めます。

しかし、花岡親子はホームレス殺害に全く関与していないので、何も嘘をつく必要がなかったんですね。

映画を見て、カラオケに行って、ラーメンを食べた、という証言をします。

嘘を何もついていないので、花岡親子が挙動不審になるはずもなく、だからこそ警察も疑いきれなかった。

しかし、ここで刑事の草なぎが湯川に捜査に協力するよう泣きつきます。

おそらく、この点が石神にとっての誤算だったかもしれません。

湯川によって、トリックが徐々に暴かれる危険を、石神は感じていました。

そこで、石神は自首することを決意します。

 

容疑者Ⅹの献身トリック③石神の自首

石神が自首をすることによって、花岡親子が完全に、富樫殺害の容疑から外れるようになります。

自分が富樫を殺害したと見せかけるために、石神は花岡靖子にストーカーをしていたと証言します。

花岡靖子にたくさんの手紙を送っており、その内容から富樫を殺害する動機もあると見せかけることができます。

また早く殺人事件が確定されれば、もし仮に富樫の遺体が見つかったとしても、「一時不再理の原則」により花岡親子が罪に問われることはなくなります。

一事不再理(いちじふさいり、ラテン語Non bis in idem)とは、ある刑事事件裁判について、確定した判決がある場合には、その事件について再度、実体審理をすることは許さないとする刑事手続上の原則である。

(引用元:一事不再理 – Wikipedia

石神は、二重三重のトリックを使って、花岡親子を完璧に守り切ろうとしたことが伺えますね。

そのトリックも湯川によって暴かれ、そして花岡靖子の自首により崩されるのですが・・・

とても悲しい結末に胸が締め付けられます。

 

まとめ

「容疑者Xの献身でホームレス殺害の理由は?トリックを徹底解説!」と題して調査してみました。

容疑者Ⅹの献身で、石神がホームレスを殺害した理由がお分かり頂けたかと思います。

死体遺棄だけでは花岡親子を完全に守り切ることができないと、石神は考えたのでしょう。

もし仮に富樫の遺体を完全に隠したとしても、花岡親子に捜査の手が及ぶのは自明の理。

そうなると花岡親子が嘘をつきつづけなければならず、そんなこともさせたくないと考えたのではないでしょうか。

トリックを遂行するには、ホームレスの遺体が必要であり、自分の自首をもって完全に花岡親子を守り切れると考えたのでしょう。

最後の、花岡親子の自首が倫理的には正しい結末ではあるのですが、石神の心境をおもうと、何ともやりきれない気持ちになりますね・・。

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